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俺にはタクシードライバーという転職手段が残っている!
これは俺がある会社の事務で働いていた時のお話です。
その日は職場のメンバーとの飲み会で帰りが遅くなりました。
その日嫁も仕事が長引いたけれど、そのおかげで同じタイミングで一緒に帰れそうだったので、駅でタクシーを利用して帰ることにしました。
俺たちはタクシーに乗り運転手さんに行先を告げ、家に帰る途中のことです。運転手さんは「あなたたちは〇〇に勤めているんですか?」と俺たちに訪ねてきました。
行先である俺たちの家はとある企業の社宅だったので、この時おしゃべり好きの嫁が「そうですよ」と答え、俺たちの業界についての世間話が始まりました。
ここで俺は割って話に入ることもないと思ったので、ぼんやりと窓の外を眺めていたのを覚えています。 すると突然、その運転手さんが「まったく安定していていいよなぁ」と愚痴を言い始めたのです。話を聞くに運転手さんは、好きでこの仕事についているわけではなさそうでした。
無事に家に辿りつき、俺は嫁に「よく話し相手になったよね?」と切り出したところ、俺は「思うにあの人、話の流れだとリーマンショックでリストラされたんだよ。
やむを得ずタクシーの運転手に転職したんじゃないかな。」と答えました。
しかし同時に「リストラされるってことは、企業でそれまでの成果を上げられなかったってことだろ?」とも言いました。
この言葉は人によっては悪意にとらえれるかもしれませんが、当時の俺は妙に納得していたところもありました。
なぜかといえば同じタクシーの運転手を経験して成り上がったのが、当時の俺の上司だったからです。 このお話を直接上司から聞いたのは、この出来事からそんなに遡らない時だったと思います。
俺がお昼にその上司を含め数人の同僚と、キャリアについて雑談程度に話をしていました。
俺の所属している部署は中途採用で入ってくる方が多かったので、前職の話は時折話題になっていました。
そこで同僚が上司に「でもすごいですよね、〇〇さん(上司)。転職が一般的になる前から色んな業界にいたじゃないですか。」と話しを切り出しました。
俺はいったいどういうことか同僚に尋ねたところ、上司自ら自身のキャリアを話始めました。
上司は新卒後、とあるメガバンクに内定をもらったそうです。
ですが仕事を飲み込むペースが人より早かったためか、このままこの仕事を何十年も続けるのかと疑問に感じ退社をしたのだそうです。
その後勤めていたのがタクシーの運転手だったのです。
不安定な職でも職務を果たした結果、タクシー業界でも異例の年収600万をたたきだし、その話を聞いた俺は頭のいい人はどこで何をしても、その業界を牛耳ってしまうものなだなと実感しました。
何をしても、できる人は抜群に秀でてしまう。とそんなことを思いました。
そう、タクシー業界でも年収600万はできるひとには簡単にクリアできてしまうのだ。
今の会社の役員に出会い現在その会社にいるのだそうです。
その上司はマネジメント力もあり、常に正確に業務を果たしているので俺は尊敬していました。どんな仕事でも、成果をしっかりあげれば道は開けるだとその時感じました。 この二人は同じタクシー運転手という職に転職しました。本人たちにとっては不本意な出来事だったかもしれません。
ですが一方は不平不満を漏らしながら、もう一方は真摯考えながら業務に取り組んでいました。職に就くというのは結局のところきっかけであり、その後どんな気持ちで勤めを果たすのかどうかは本人次第なのかもと思った出来事であった。
とそんなことを思い出しながら、30代でタクシードライバーに転職する割合も非常に多いと聞いたことも思いだし、俺もタクシードライバーという手段が残っている!と心のどこかにあるのも、ここだけの話。
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